第6章 研究
二人で並んでサンドイッチについて話し合う。
「一番売れるのは…」
「ハムサンドですよね?」
「そーなんです!さすが安室さん。とりあえずそれをとっても美味しく改良してリピーターを増やしたいんです!協力してください!」
「僕で良ければ喜んで。」
あぁ、キラッキラ眩しいっ!
色々調べてきてくれたと言っていた安室さん。
ハムにオリーブオイルを塗ったり、マヨネーズに味噌を混ぜると美味しいって言ったり…本当に色々調べてきていた。
「マヨネーズと味噌の割合…このくらいでどうでしょう?」
スプーンにつけて、安室さんに渡すとペロリと舐めて少し考える。
「うーん、もう少し入れてみましょうか」
小さじに味噌を少しまたマヨネーズに入れて混ぜてみるも、味噌が上手く溶けずに塊のまま…
「あれ…混ざらない。」
ボウルと小さな泡立て器でかしゃかしゃしていると、スッと私の右手に安室さんが手を重ねてきた。
え。え。え。
「先に味噌だけ混ぜて柔らかくすればマヨネーズとも上手く混ざりますよ。」
わ。わ。わ。
左上のあたりから安室の声がする!
背中に当たってるわけではないのに、真後ろに密着されてる感覚…。
免疫ゼロ!免疫ないない!!
ここ5年、恋愛なんてするヒマない私に異性にここまで近寄られるとくらくらしちゃいます。安室さん今すぐ離れてー!
私よりも大きなすこしゴツゴツした手。
包み込むように握られている。
「ホントっすね!混ざりました。料理出来ないの安室さんにバレちゃいました。ははー。」
ヘラヘラーっと笑いながら、スススーっと左に避けて、安室さんの方を向いた。
「…。(ホントっすね…)」
安室さんは相変わらずニコニコ笑っている。
え、その笑顔とっっても怖いんですけど、ただ本当に味噌混ぜようとしただけ?
こんな地味子好みなわけないよね?
ダサメガネの地味服だよ。
メイクもほぼしてないよ。
味噌混ぜようとしただけだよね?だよね?