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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第50章 黒い夢から覚めて


そんなに広くない部屋に安室さんのシャワーの音が響いた。

そういえば、ポアロのバイトを飛び出してから何も口にしていない。
安室さんがあぁ言ってたし、お茶をいただこうと勝手に冷蔵庫を開けさせてもらった。
ペットボトルのお茶が何本か入っていたので、それを一つもらって
飲みながら安室さんを待っていた。


しばらくすると、救急箱をもって安室さんが来た。
首にはタオルをかけ、すごくリラックスした状態だ。



「お待たせ。」
「ううん、お茶ひとつもらったよ、ありがとう。」
「好きなだけどうぞ。じゃあ、頼めるか?」
「はい。」




まずは脚な方から上にと順番に見ていった

「この傷は?」
「んー、ヘリから撃たれた弾丸がかすったかな。」
「…。」

クルクルと包帯を巻いていく。

「この膝の傷は?」
「梯子から飛び降りたとき…かな?」
「…。」

ペタッとシップを張る。

切り傷にはテープを張る。

小さいものには絆創膏。

腕にまた包帯。

頬にまたテープ。



「この頭の傷は?」

「あー…赤井とちょっと。」
「ちょっと?」
「僕の意志は無視してめぐみを巻き込んだことが腹立ってね。」
「…あの爆発やら花火やら銃撃戦の中で…喧嘩してたの?」
「…喧嘩…いや、喧嘩?」
「赤井さんとなら喧嘩でしょう?」
「…そんな子供じゃ…いたっ。めぐみ?」


消毒液のガーゼを頭の傷にぐっと強く押し付けた。


「遠くでずっと見てた…」
「…。」

畳の上にあぐらで座ってる安室さんの前で、膝立ちの私は少し安室さんを見下ろしている。


「暗闇の中で、ヘリコプターみたいな音が響くし!スゴい音で銃撃戦みたいな音するし…!でっかい爆発も遠くからでも見えたし!観覧車は転がってくし!!」
「…。」

じっと見上げてくる安室さんの両頬に触れた。

「…漫画や映画じゃないんだから……!安室さんは確かにここにいるんだから…!」

それはまるで私自身に言い聞かせるように。

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