第48章 黒い夢【1章】
一体どこからポアロに向かってくるのかわからないから、いつ着くのかも見当がつかなくて、外にでる準備だけして部屋で待っていると、赤井さんから一言だけ「着いた」と連絡が来た。
慌てて荷物をもって、ポアロの前に行くと赤井さんの車が路肩に停まっていた。
「乗ってくれ。」
「はい。」
乗り込むと、素早くその場から走り出した。
「あの…なんで私を?」
車の静寂の中、耐えられなくて私から質問をした。
「キュラソーを知っているか。」
出てきたのは知らない単語。
キュラソー?人の名前だろうか?いや、道具…?初めて聞く言葉だった。
「え?……なんだろう。わかりません。」
「そうか…もしかしたらと思って君に聞いたんだが、知らないか。」
「ごめんなさい。」
「いや、めぐみは組織のどこまで知ってる。」
「……ほとんど知りません。全然知らないと言っても良いくらい。」
たまに考え込みながら話をする赤井さん。
一体何があったんだろう。
「知ってることがあれば教えて貰いたい。安室くんが危ない。」
「えっ!?安室さんが?」
「今回、キュラソーという人物が警察庁に侵入した。盗んだのノックリスト。公安も対策をしていたようだが、彼女には何らかの作戦があったようだ。恐らくリストは盗まれたと思って良い。」
「ま、まって。私をコナンくん相手と思って話さないで。全然わかんないです!」
「キュラソー。酒の名前だ。その女が一人で昨日の夜警察庁に侵入した。」
赤井さんふたたびゆっくり説明してくれた。
「ノックリストと言うのは、FBIや公安以外にも世界の秘密組織のスパイがどこに潜入しているのかを、かかれたリストのことだ。」
「…うん。」
「つまり、安室くんが組織に潜入している公安だと組織にバレる可能性がある。」
「えっ!」
そこまではっきり教えてもらって初めてよくわかった。
「俺はすでに死亡扱いになっているから安全だが、ほかのアメリカからの潜入捜査官のこともバレてしまっては始末される可能性もある。」
「ん?赤井さんも組織にいたの?」
「言わなかったか。」
「多分、初めて聞いた。」
「安室くんがバーボン。俺はライとして組織で組んでいたんだ。その時はお互い潜入捜査官だとは知らなかったがな。」
いや、そんなの知らない。
初めて聞いた。
二人とも昔一緒に組織にいたの?
