第46章 電話
すると、また同じ番号から電話。
「出ていいぞ。僕のことは気にせず。」
「…はい。」
お礼を言って、私は通話ボタンを押した。
出たのは、沖矢さんの声ではなく赤井さんの声だった。
ーー…よかった。連絡先消しておいて。
『君の着替えや荷物があるんだが、取りに来るか?』
「あ、着替えですよね。えっとー…今日も仕事が午後からあるので…あとで…あっ!」
後で取りに行くと伝えようとしたら、電話を横にいる安室さんに奪われた。
いつのまにか路肩に駐車している。
「おはようございます。めぐみの荷物はコナンくんにでも預けておいてください。どうせあの少年とも繋がっているのでしょう?……えぇ、朝まで一緒でしたよ。もちろん。」
勝手に話を進めていくし、あの後ずっと安室さんと一緒にいたんだとわざわざ赤井さんに伝えていく安室さん。
「えっ?…あのドレス?そんなもの破いて捨てましたよ。」
なっ!なんてことまで教えてるんだ!
私は恥ずかしくて安室さんの服を引っ張り首を振った。
もうこれ以上何も言わないで欲しいっ!
にやにやと笑いながら話をしていた安室さんが突如真剣な表情に変わった。
「……あぁ、その事だったらこちらも情報は掴んでるさ。FBIに言われずとも。……こちらはいつ侵入するかということも掴んでる。準備は出来てる。だから、お前たちFBIの出る幕はない。」
最後吐き捨てるように言うと、電話を切ってしまった。
えと…私の荷物は…?
「めぐみの荷物はコナンくんから渡してもらえるよう頼んでおいた。」
「コナンくんは安室さんの名前とかそういったことは知っているの?」
「あぁ。」
「最近すごく仲良しだし、安室さんもコナンくんと話すとき楽しそうだからもしかしたらって思ってたの。」
すると安室さんはふふっと笑った。
「コナンくんにも言われたよ。僕たちの様子を見て、めぐみに正体バレてるんじゃないのかって。めぐみもコナンくんも本当よくまわりをみてるんだな。」