第41章 パーティー再び
工藤家ーー…
真っ黒なマーメイドドレスに膝上まであいたスリット。
ワンショルダーになって左肩は大きく開いたドレスを着た。
「服はこんなのでいいですか。」
「よくいろんな服を持ってるな。」
「昔、色々参加してたんで…」
「美しいよ。」
「…。」
照れ臭くてふいっと赤井さんから視線を逸らした。
さらりと開いた背中に赤井さんの指先が触れてきて、私はビクッとしてしまった。
「あ、赤井さんっ!」
「アクセサリーが必要だな。」
「…ひゃっ」
背中をつーーっと首に向かって撫でられ、逃げるように赤井さんの手首を両手で掴んだ。
「だ、だめっ」
「そういう反応されると余計したくなる。」
じゃあどうしろって言うんだ!
工藤家の大きな鏡の前で赤井さんの手から逃れるように距離をとった。
「アクセサリーは、一種類しか持ってないです!」
「…そうか。」
「なら私の出番ね!」
「わぁぁ!!」
ばんっと開けられた扉からきたのはとてつもないオーラを放つ綺麗な女性だった。
「あっらー!綺麗な子ね!この子が赤井さんのお気に入りの子ねー!やだー!飾りがいがあるわっ。」
すごいパワーだ。
私が驚き過ぎて声も出さずに赤井さんを見ていると、「ここの家主だ」と教えてくれた。
家主…ってことは。
「工藤さんですか?」
「そうよー!工藤有希子っていいます、よろしくね。めぐみちゃん」
…新一くんのお母さまっ!
なんとなく記憶にあるような…ないような…
有名な人じゃなかったか…?
「んー、アクセサリーはこんな感じはどうかしら。」
と、ブルーのサファイアのような宝石がデカデカと耀くネックレスを首にかけられた。
「…あまり目立っても困ります。」
赤井さんがそういうと、ちょっと拗ねたようにほかのアクセサリーを漁り始めた。
「ならこんな感じ?」
「いいですね。」
シンプルなダイヤモンドがいくつか散りばめられた優しい感じのネックレスと、糸状にまっすぐ垂れたイヤリング。
「あとはこれを髪留めにつけてもらう。」
赤井さんが差し出したのはこれまた綺麗な宝石がついた髪留め。
「GPSと盗聴器がついている。」
「あ、はい。」
そうだ。今日は私はこの為に行くんだーー…!