第4章 裏のお仕事
しばらくカウンター内でぼうっと安室さんの帰りを待っていた。
あの人、エプロンのまま行かなかった?上着とかいいのかな?
お昼前にサンドイッチ大量に持って出て行ってもうすぐ5時になりそうなんだけど…
マスターもすぐ安室さん帰ってくると思って帰ったよね。
私お店一人なんですけどーーーー!
まぁ、今お客さんいないけど…
コーヒー好きの常連さんときても私は作れない!!!練習してるけど、常連さんには絶対バレる!
お願いだから今日だけはアイスコーヒー頼んで欲しい。
もう、5時きたら閉めてしまおう。
うん。
安室さーーーん!
お願い帰ってきてーーー!
と、思っていると何やら遠くからサイレンが聞こえ始めた。
その音はだんだんと近づいてきて、何台か連なっているのか、けたたましい音を立てて、ポアロ前に止まった。
え、え、え。
何事何事。
何度か事務所に入っていくのはみたことはあったけど、パトカーから慌てて出てくるのは初めてて見る目暮警部と高木刑事。
規制線もはられて、鑑識の人まで上に上がっていく。
え?目暮警部ってことは一課だよね。泥棒とかじゃなくて殺人?人が死んだってこと?
上で?
そりゃ、安室さん帰ってこないわけだ。
やっぱりゴタゴタに巻き込まれてたのね。
でも、安室さん仕事の途中抜けだして行ったからエプロンのままだし、上着持ってないよね。
上着をとりに帰ってくるかもしれないよね…。
今、どう見ても重要な物語の途中だろうから私が入っていったらマズイし、このままお店で待ってようかな…。
お店の前にパトカー大量にあるせいで、絶対お客さんなんて来ないだろう。
そう決めて、私はお店の閉店の準備を始めた。さっさとclosedの看板を出し、オモテの電気を消す。
安室さんには、お店を閉めたこと、上着を忘れてるならお店で待っている。という旨のメールだけだした。
きっと事情聴取とかしているんだろう。
すでに、シートに包まれた人は救急車で運ばれたようだ。
頭まで包まれているってことは、やはり死んでしまった人がいる。
ここでーーー……。