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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第32章 チョコレート


しばらくすると、安室さんが一人で帰ってきた。

珍しく表のドアから。


「おかえりなさい。ストーカーさんは大丈夫でした?」
「かえりました。あー、たぶんそろそろいらっしゃる頃だと思いますよ。はい。バニラアイス。」
「?」

買ってきてくれたバニラアイスを受けとりながら、頭にははてなが浮かぶ。

ストーカーさんが来るの?ここに…?




「そんなことより、なんか今の会話いいと思いません?」
「…?ストーカー?」
「なんでですか。おかえり、ただいまって言って買ったもの渡したり…なんか夫婦みたいで。」
「…んんっ!げほっ!」

なんか喉に引っかかって咳き込んでしまった。



「せっかく久しぶりに二人でシフトなのにまた面倒に巻き込まれて…」

アイスを仕舞おうとカウンター下にしゃがみ込んでいたら、横に安室さんも来て横に腰を下ろした。

「し、仕事中っ!」

バタン!と冷凍庫を閉めて、立ちあがろうとしたら二の腕を掴まれ立てなかった。

「少しだけ。」
「だめ…」
「今日の夜は?」
「だ、だめ…」
「何かあるのか?」
「約束してて…」
「…そうか。」

すこしむっとして安室さんが立ち上がった。

「やっとめぐみさんを飲みに誘おうと思ったのですが、残念です。」
「…ごめんなさい。」

そうコロコロ口調を変えられると戸惑ってしまう。



「あの…また飲みに行こう…ね?」
安室さんのエプロンの端をくいっと引っ張りながら機嫌を直してもらいたくて伝えると、安室さんはふぅっとため息をついた。

怖くて顔を見れない。

「めぐみさん?」
「…はい。」
「僕が怒ってるって思ってます?」
「…。」
「あぁ、うん。怒ってます。僕と飲んでくれなくて。すごーく怒ってます。」
「…っ!」
「だからはい。今ここですぐキスしてください。」
「は!?あっ!からかってますね!」
「ふふふ。」

いつもの意地悪そうな笑顔でガシガシっと頭を撫でられた。
髪の毛がぐしゃっとなってしまい、なおしているとポアロのドアベルが鳴らされた。

「やっときましたね。」
ぽそりと小さな声で安室さんがつぶやくと来店してきた男性へと歩いて行った。
もしかして彼が例のストーカーさんなのだろうか。

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