第30章 染まる
き、きてしまった…。
実は初めてだったりする。
元カレたちは一人暮らしが多かったから…。
受付って誰もいないんだ…こんな夜遅いもんね…。
安室さんはヘルメットを片手に、部屋のボタンを押したりしてどんどん進んでいく。
…て、手慣れてる。
しょっちゅう来るのか?なんて、無粋なことは聞かないようにしよう。
部屋に入ると、意外と広くてびっくりした。
テレビにゲームにソファに洗面台はすごく大きい。
お風呂場はすりガラスになっているが、見た感じお風呂も大きいだろう。
真ん中にキングサイズのベッド…
「すご…い」
「めぐみ。」
「はい?……んっ」
部屋に入ってまだ靴も脱いでいないというのに、安室さんはドアに私を押し付け噛み付くようにキスをした。
「ちょ……っ…んっ」
私は持っていたヘルメットを落としてしまった。
角度を変え、貪るようにーー…。
「ま、まって……っ…」
「無理。」
「シャワー……っ」
「だめ。無理。ほら、口開けろって。相変わらず下手だな。」
「やっ…靴だけでも…!」
「…ちっ」
し、舌打ちっ!?
私はロングブーツを履いていたから、しゃがんで脱ごうとしたが、安室さんが私を下駄箱の横にあった小さな椅子に座らせた。
そして、私のブーツに手をかけ、脱がしてくれた。
「あ、あの…」
「いいから。ほら反対も。」
靴を脱がしてもらってるだけなのに、無性にドキドキする。
伏し目がちの安室さんのまつ毛が長い…
私のブーツを玄関にそろえ、自分も靴を脱ぐと、私を抱え込んだ。
「わっ…!」
咄嗟のことで私は驚き安室さんの首にしがみついた。
間近にある安室さんの顔をみると、嬉しそうに笑っていた。
相変わらずのイケメンでなんか悔しい。
ベッドに座らされ正面に安室さんが立った。
「抱いていい?」
「…っ」
「抱きたい。めぐみ。」
「あっ…えと…」
今絶対顔赤い自信がある。
「そんなこと…聞かないでよ…」
「ふっ。」
「ダメって言ったらどうするの?」
「無理やり抱く。」
結局じゃないか。
「ばかっ」