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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第29章 真っ白


「お前もさー、女に運転させて恥ずかしくねーのかよ。だっさ。お前みたいな男俺嫌いだわ。なんもできねー、なよなよした男なんだろ?お前。」


バキャっ!



「あっ。つい。」
私は左足で車のサイドミラーを蹴って変な方向に曲げてしまった。


「てめぇ!何しやがるっ!いくらすると思ってんだ!!」
「しらねーよ。こんなダセェ車。金貰ってでもいらねーし。」
「めぐみっ。辞めろ。」

私の肩を持ち静止するが、安室さんのことを何もできないなんて言われて黙っていられるか。

「ちょっと降りてこっちこいよ!!」
「やだね。おとといきやがれ。」



べーっと舌を出して、信号が変わったと同時に急発進させた。

男の車も慌てて走らせてきたが、私のバイクに追いつくはずもなかった。




車が見えなくなるまで走らせて、さらにスピードを上げる。

しばらくすると、海が見える公園までやってきた。



そこの停めて、私たちはやっとバイクから降りた。


やばい…無視しろって言われたのにーー。
怒られるだろうか。



ゴッ。


「いたっ。」


安室さんはヘルメットを外し、私の頭にゲンコツを落とした。
しかし、私はまだヘルメットを被っているため、まったく痛くはなかったが、つい反射的に痛いと言ってしまった。

「まったく、お前は。器物破損だぞ。」
「はーい…」

私もヘルメットを外してバイクに置き、うつむいた。

「にしても……」

まだ、怒られるだろうかと黙って安室さんの言葉を待っていたが、一向に何も言わない。

チラリと視線をあげ安室さんを見ると、肩を震わせている。


「くくっ『おとといきやがれ』なんて漫画でしか見たことないっ。ふふっ」


「…う、うるさいなっ!」

腹をかかえ、ついに大声で笑い始めた。

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