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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第28章 本屋


安室さんとホテルで過ごして以降、仕事で会うことはあってもこうやって二人で会うのは初めてだった。

仕事中はお客さんいたし、梓さんがいることも結構あったからあまり話はできなかった。




きゅ、急に緊張してきた…!



本屋を出て、二人で歩く。

「めぐみさんは何食べたいですか?」
「賄いでサンドイッチやパスタとか洋食が多いから、和食か中華…とかどうですか?」
「いいですね、この先に美味しい定食屋さんがあるんですよ、そこ行きましょうか。」
「はい。」

バーボン。
この名前で呼ばれていたことを思い出したと、報告した方が良いのだろうか。

『貴方には見られたくなかった』
『忘れてください』



ーーー……いや。やっぱり報告はしない。
忘れたフリを続けよう。

お酒の名前=黒の組織だと知っていることをバレると、なぜ知っているのか私には説明ができない。

バーボン…。もしかしたらシェリーである灰原さんのように無理やり組織にいる可能性がないわけではない。
一概に心から悪い人だとは言えない。


だってこんなにも優しい…。


横を歩くキラキラ輝く髪を持つ安室さんを見上げた。

「ん?」
「いえ…なんでも……あっ、そうだ。あの車のことなんですが。」
「あの黒のクラウンですか?」
「はい。夜洗車してたら安室さんに会ったって説明したら、別に教えていいよーって。別に隠してるわけじゃないって。あれ、マスターのなんです。」
「マスターの?洗車中に会ったってことにしてくれたんですね。すみません。」
「実際洗車を頼まれてただけですし…。実はマスターもう一店舗経営してるんです。私はそっちの経理や雑用もしてて…。」

男装してることや、そっちの世界の人たちが結構くるお店とかそういった事は言わなかった。

「へぇー、最近マスターはポアロの方にあまり出て来ないから、もう一つ仕事してるんだろうとは思っていましたが、バーの経営まで。知らなかったな。」
「数字上でしか知らないけど、結構繁盛してるみたいですよ。」
「それでも、夜にめぐみさん一人で洗車は僕は賛成出来ませんね。危ないです。」
「あの日初めてです…、ポアロの取材のためにちょっと内装綺麗にしたりしてたから…私が遅くなっちゃって。」
「次はもっと明るい時間にしてくださいよ。」

そう言って歩きながら私の頭をポンっと叩いた。
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