第25章 猫ちゃん
家で急いで着替えて、ポアロに向かったら時間ギリギリだった。
梓さんがひとりでモーニングを出しているところだった。
「おはよーございます。」
「あ、おはようめぐみちゃん。」
いつもと同じポアロのはずなのに、さっきまで安室さんと一緒に居たんだと思うと、いけないことをしているみたいで緊張してしまう。
「どうしたの?めぐみちゃん。」
「え!?なにが?」
「なんか、顔固いよ?」
「そう?いつもと一緒だよ。そうだ、雑誌の取材のこと、聞いた?」
「聞いた聞いた!!すごいね!」
「梓さんに対応お願いするみたいだから、がんばろーね。」
「え!?私ー!?」
「もちろんだよー。梓さん可愛いし、大尉と仲良しだし、何てったって看板娘だからね。」
「出来るかなー。」
「大丈夫大丈夫ー。」
洗い物をしながら話してると、梓さんが何かを閃いたようだ。
「そうだ!安室さん!雑誌に出たらすごい人気店になるんじゃない!?」
「あー、安室さんは怪我しちゃったみたいで、今週はお休みなの…。」
「えー、残念。怪我大丈夫かな。」
「わかんない。何もないといいね。」
本当は足を怪我してるだけだし、雑誌に載らないための口実です。なんて、口にできないから、知らないふり。
「今日は大尉ちゃんは来るかな?」
お昼も過ぎて、落ち着いた頃に梓さんに聞いた。
私も仲良くなりたいと思ったからだ。
「夕方だいたい決まった時間にくるから今日も来ると思うよー。」
「来たら私も教えて。横で見ときたい。」
「おけー!」