第3章 たらこ
パソコンで疲れた目を休ませるため、メガネを外し、掃き掃除を始めた。
今日は晩御飯何を食べようかなーって考えながら3分クッキングのキューピーちゃんの音楽が頭に流れ始めた。
「ふふん、ふん、ふん、ふん…」
その流れで、キューピーのたらこの曲まで流れ始めて、楽しくなって掃除が捗る。
リズムに合わせて、ふいて、ふいて。
窓も拭こうと布巾をもって窓に立つ。
「たーらこ。たーらこ。たーぷっり、たー……!!!?」
目があった。
何故、お前がそこにいる。
くっくっく、とどーみても笑ってる安室さんが、窓の外にいた。
いつからそこにいたんだろうか…。
安室さんはキャップを被っていつもより色合いが暗めのカジュアルな服装だ。
お店のドアの鍵を開けてあげると、安室さんが入ってきた。
若干まだ笑ってる。
「すみません、くっく。近くに来たものですから、明日休みですしシフトがもし出来ていたらいただこうかと…くっく。」
ちょいちょい馬鹿にしてるよね。笑ってるよね。
笑ってる安室さんを無視して、カウンターにあったメガネをかけてからシフト表を手渡した。
「やっと!出来ましたので、どうぞ。」
お前のせいでシフトが決まらねーよ。って嫌味付きで渡すと、笑いより申し訳なさが勝ったのか、安室さんはすみません。と言った。
「あ、明日夏目さんもお休みなんですね。」
「はい。」
「じゃあ、買い出し、明日よかったら行きませんか?探偵業も明日無いので。」
イケメンはニコニコとそう告げた。
私が??このイケメンと?
あの何とかセブンっていうスポーツカーに乗って?
私の予定では、安室さんと梓さんに言ってもらう予定だった。
マスターが来れる日で、安室さんが探偵業休みの日を…って。
なかなかみんなの都合が合わず、行けないなぁって思っていたのだけれど…。
「安室さんせっかくのお休みの日ですよ?」
「丸一日潰れるわけではないので。」
「正直助かります。じゃあ、梓さん私、シフト代わってもらおうかな…」
「夏目さん備品とか把握してるので、夏目さん行った方が早いのでは?」
「そう…ですね。お願いしてもいいですか?」
「もちろん。じゃあ、場所や時間はまたメールしてください。」
おつかれさまでした。と、言うと安室さんは爽やかに帰っていった。