第20章 そんなの知らないっ! 【1】
ガチャっと玄関のドアが開けられ、昴さんが出てきた。
「おや?コナンくん来てたんだね。」
「うん、道歩いてたら玄関前にめぐみさんが見えたから。」
「…コナンくんとめぐみさんは知り合いなのかい?」
「あれ?昴さんも知らなかったの?僕知ってるとばかり思ってた。」
「いや、初耳だ。…驚いたな。」
何かを考えるように昴さんは私をチラリとみた。
「知ってると言っても、私のバイト先のお客さんです。ね?コナンくん。」
「うん。こんなにたくさん話したのも初めてかもしれないね。」
「そうかも。私はあんまり接客しないから。そういえば、コナンくんと昴さんはどう言った関係なの?」
「先程、ここを借りていると話したでしょう?」
「はい。」
「ここの家主とコナンくんが親戚でね、話を通してくれたんですよ。」
やっぱりここが工藤新一のお家なのか。
漫画を読んだことがあるといっても、外観まで覚えてなかった…。
駐車場から玄関にきたから、門にある表札なんて見てなかったし。
工藤新一ことコナンくんが、自分の家に住むことを許可するほどの人物…?
沖矢昴…?
それってすごい中心人物なんじゃ……!
私はてっきりどうでもいいモブキャラ…というか、描かれさえしない人だとさえ思っていたのに…
「めぐみさん?」
そんなの…そんなの……!
知らないっ!!
知らなかった!!教えてよ!
『工藤新一の家にお邪魔させてもらってる沖矢昴です。』って自己紹介してよ!!