第20章 そんなの知らないっ! 【1】
コナンくんは門を開けて玄関に近づいてきた。
「学校の帰り?」
動揺を悟られないように私はコナンくんの視線に合わせ、しゃがんだ。
「うん。そんなことよりめぐみさんは昴さんのどういった知り合いなの?」
「どういった…と言われても…あ。コナンくんも来てたよね?園子ちゃんの家のパーティー。あの時知り合って、お酒飲んだら楽しくて…でも、あったのはまだ数回だよ。本を借りに来ただけ。さすがにお家の中まではずかずか入れなくて、ここで待ってるの。」
「あのパーティーで…?じゃあ、ただのお友達ってこと?」
「まぁ、そうかな。」
言い訳みたいに喋りすぎただろうか。
「あの時のパーティーのめぐみさんすっごく綺麗だったもんね!」
「はは…ありがとう。コナンくんも昴さんとお友達?」
「うん。」
「探偵事務所と方向違うけど、誰かお友達のところに行くの?」
「隣の家が博士の家なんだ!そこ!」
と、指さされたのは本当に今いる家の真横の白くて大きなお家。
「え!?博士!?」
「あれ?めぐみさん、博士知ってるの?」
し ま っ た
でも大丈夫。
もしこんなことがあっても頭の中でいくつものシミュレーションをたてておいた。
コナンくんには質問攻めに合うかもしれない。いつも冷静にと考えていたじゃないか。
「うん、知ってるっていうか…コナンくんやお友達とみんなでポアロでたまに博士の話をしていたでしょう?博士って呼ばれる方は珍しいもの。」
「ふーん。」
「博士って何の博士なの?」
「色々発明してるんだ、本当は博士って書いてひろしって読むんだけど、そのまま博士って呼ばれてる。」
「知らなかった!」
本当に知らなかった。ひろしってお名前…だったんだ。
ちょっとまて。
阿笠博士の家の隣って、工藤新一の家じゃなかっただろうか。
そのくらいは覚えている!
すごい豪邸で……最初の方、お化けやしきってあゆみちゃんたちに言われてなかった…?洋館で…
小学生の頃、最初の方だけ漫画で読んだことがある。
私は恐る恐る後ろの洋館を見上げた。
ま、まさか……ここが……その工藤邸とでもいうのか?