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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第17章 みんなで


「あ、安室さーん!お疲れ様です!」
「おはようごさいます、梓さん。」

安室さんは朝の時と打って変わってにこにこ爽やかな笑顔で、スーツも着替えていつものジーンズだ。
こうも雰囲気が変わるもんかと感心するほどだった。


…雰囲気。

急に朝の色っぽい安室さんを思い出してしまい、赤くなった顔を2人に見られないよう背を向けた。

なんとなく、後ろの付けられたキスマークがうずいた気がした。






「見てください安室さん。2人で余った果物でタルト三つだけ作ったんですよ。」
いちご、ブドウ、ブルーベリーが乗せられたタルト。
あとはお皿に盛り付けて出来上がりだ。
「へえ!すごいですね!美味しそう。」
「私たちからのクリスマスケーキです。少し早いですけどね。」
「僕もいただいていいんですか?」
「もちろん!ね!めぐみちゃん!」
「うん、みんなで食べよう。」

安室さんが来たことだし、そろそろ私は帰る時間だ。
なので、今から3人で食べてしまうことにした。

梓さんいわくクリスマスが近くなると毎年店は暇になるらしい。
恋人たちは、喫茶店よりもう少し高級なところに行きたがるみたいだった。
年末年始出費にそなえ、喫茶店でお茶は自制するのかな。
朝からたった1組しか入らなかったお客さん以降、誰も来ていない。

私たちはカウンターに腰掛けタルトとコーヒーをいただくことにした。


「うん、美味しい。さすがお二人ですね。」
「カスタード滑らかで美味しー。梓さんありがとう。」

手のひらサイズだったもんだから、食べ終わるのにそんなに時間がかからなかった。
フルーツの酸味とカスタードの甘さがマッチしてて美味しい。


「3人でクリスマスパーティーみたい。嬉しい。」
なんとなくうれしくてそういうと、私の境遇をさっきしった梓さんがガタリと立ち上がった。

「クリスマス!そうだ、めぐみちゃんその日一人でシフトじゃなかった?私も一緒に入るよ!」
「え?なんで?」

クリスマスは毎年数人の常連しか来ないと聞いた。
二人で入ったって仕方ないはずだ。

きっと私が恋人も家族もいないと思って気を遣ってくれたのだろう。
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