第143章 日本を愛する貴方へ
黒田さんの存在は大きかった。
この会の発起人なのだから。
「管理官。」
「おぉ、降谷。よかったな、こんな嫁さん貰えて。」
「はい。」
「黒田さん、いつも気にかけてくださって、この会を開いてくださってありがとうございます。」
「私は会を開けと言っただけで、実行したのはあいつらだ。」
ふっと、笑って顎で指したのは風見さん達だ。
「あの…ここは。」
降谷さんに聞かれ、黒田さんは庭園を見渡した。
「私の友人なんだ。公国の大使とな。誰にも見られない、撮られない、気付かれない場所を貸してくれと相談したら快くここを貸してくれたんだ。」
「安室さんのことを降谷さんって知ってる人しか呼んでないよ。安心してね。」
黒田さんと私がそういうと零さんは頷いた。
「気を遣ってくれたんだな。ありがとうございます、管理官。」
「そのかわりこれからも死ぬほど働いてもらうことになる。」
「はは。頑張ります。」
こんなに頑張ってるのにもっと頑張らせる管理官は零さん以上に鬼かもしれない。と、私は心配になった。
黒田さんに挨拶を終え、私たちは風見さん達のところに向かった。
「ふ、降谷さん……!」
「なんで、君が泣くんだ。」
「いえっ…嬉しくて。」
メガネを上げ、スーツの袖で涙を拭う風見さんにハンカチを渡した。
「こんな素敵な会をありがとう風見さん。」
「めぐみさん…降谷さんを……降谷さんを末永くよろしくお願いしますっ!」
「僕の父親か、君は。」
「ははっ。」
「その顔の傷…このためだったんだろう。」
「ここまでしないと降谷さん絶対気付くでしょう。」
「愛されてるね、降谷さん。」
「まったく。」
と、呆れたように言いながらも、嬉しそうにしてる零さん。
「ローラさんもありがとう。」
「私は何もしてないわ。」
「いつも以上に綺麗だね。」
「うるさいわねっ!」
赤井さんをチラチラ気にしながら、ローラさんは髪の毛に手を触れた。