第141章 花嫁の愛
……おねだり。
私がそういうの下手くそだってわかってて試してるな。
私が恥ずかしがってやるわけがないと思って余裕ぶいてるな!
私は降谷さんの首に手を回したまま、そっと身体を降谷さんの胸に寄り添わせた。
怪我をしてるから体重はかけないようにしたが…
「れーくん。お願い?」
ちゅっ、と子供っぽく音を立てて頬にキスをした。
降谷さんは少し満足そうな表情をしながら私の腰に手を回し、私を見つめた。
「それだけじゃだめだな。」
くぅっ。
余裕ある表情で見下ろしてくる降谷さんの頬に手を添え、唇にそっと自分の唇を合わせた。
しかし、降谷さんは首を振るだけだった。
「まぁ、零くんと呼んでくれたのはいいな。そのまま呼んで。」
手を私の太ももに置いて、ゆっくり撫で始めた。
「…っ。」
ーーうまくおねだりしてみろ。
降谷さんの表情はまさにそう言ってるかのようで、私はどきどきと高鳴る心臓のまま、降谷さんの首に回した手に力を入れた。
降谷さんの唇にあむっと食いつくように角度をつけ、口を合わせた。
降谷さんは舌を出してくれたので、自分から必死に絡めとるように舌を動かした。
「…っん……」
私からキスしたことはもちろんあるけれど…おねだりしろと言われて、降谷さんが満足できるようにキスするのはどうしたいいのかわからない。
私は降谷さんの肩を押して、そのままベッドに押し倒した。
耳が弱いのは知ってる。
「…はぁ……」
口から舌を離し、そのまま降谷さんの耳の縁をぺろりと舐めた。
水音が響くよう、ぺろぺろと舐めて行く。
「…っ。」
降谷さんがピクリと動き、反応したのが嬉しくて、私は耳にキスを何度も落とした。