第141章 花嫁の愛
さっさと私の携帯を操作していくと、私の手元に投げて返した。
「消したからな。『削除済み』のところからも消して、また復元出来ないようにした。」
「…はーい。」
私がすでにパソコンの方にも送ったとは思いもよらないだろう。
表情に出さないように私は落ち込むふりをした。
「…まさかとは思うが、どこかに送ったりしてないよな?」
ギクリ。
「してません。」
「……。」
じっと見つめられて私はシラを切るように、救急箱の片付けを始めた。
急に手首を掴まれぐいっと引っ張られ私は降谷さんの胸に鼻からダイブしてしまった。
「わぁっ!」
「怪しい。」
「なっ、何が!?」
「めぐみ?」
「……お、送ってない!…ひゃっ」
お腹を撫でられ、私は体が跳ねてしまった。
「めぐみ。」
向き合うように降谷さんの膝の上に座らされ、顎を掴まれ目をじっと見られた。
私は怪我をした肩に触れないように降谷さんの腕に手を置き、必死に膝から降りようとしたが、腰に手を回されそれも叶わなかった。
「…だ!!だって!」
「ん?」
「…あの写真は、私の宝物だしっ!」
「あまり感心しないな。」
「大丈夫!顔にモザイクかけるから!」
「……。」
「……。」
一瞬空気が固まったが、降谷さんが大きなため息をついた。
「お前な。あの椅子に座って首輪かけてモザイクって、ただの変態じゃないか。」
想像して私は笑ってしまった。
「それでもいいもん!」
「どこに送った。まぁ、想像はつくが。」
「秘密…。……たまに眺めるだけだから、だめ?」
私は降谷さんの首に手を回し、ちょっと甘えてみた。
「公安さまはやっぱり写真だめ?」
「…。」
「セキュリティ的にダメなら、零さんのパソコンに保存させて?零さんのパソコンにはみんなの写真あるじゃない…ね?」
「もう少しおねだりがうまく出来たら考えてやってもいいな。」