第141章 花嫁の愛
服を着ていない上半身。
傷だらけでアザだらけだ。
「…僕の働きは、めぐみがわかってくれてたらそれでいいよ。」
降谷さんはベッドに腰かけたまま、降谷さんの前に膝立ちしていた私の両頬を手で包み上に向かせると、そっとキスを落とした。
「…ん……」
唇をぺろりと舐められ、ゾクっとした私は降谷さんの膝に手を置いて距離を取ろうとした。
「…傷の…手当っ」
頬や目元、鼻とか顔中にちゅっちゅっとキスをしていく降谷さん。
「ふ、降谷さんっ」
「めぐみももう降谷だろ。」
「…っ。」
試すようにじーっと見つめられ私は顔が熱くなった。
「ほら。」
「……れ…ぃさん。」
「夫婦なんだから呼び捨てでも構わないよ。」
「それは…難しい。」
「ふふ。」
私は肩からじんわりと血が滲んできているのを見て慌てた。
「あ、もう!やっぱり酷い!早く包帯とか!」
消毒液をぶっかけながら、ガーゼをあてていく。
肩の包帯が難しいところももう慣れたものだ。
頭の髪の毛の生え際辺りから出ていた血も押さえて包帯をキツめに巻いていった。
腰の辺りに手を回され、私は降谷さんのその手をペシっと叩いた。
「先に手当!」
「……。」
手当も終わったくらいに道具を救急箱にしまっていると、降谷さんがベッドに座ったまま足を組んだ。
「これか。」
「…ん?」
「コナンくんに撮らせていた写真は。」
「…あっ!」
私はお尻のポケットに入れていたはずの携帯に手を伸ばしたが、そこには私の携帯はなかった。
さっき盗んだな!
「暗証番号っ!変えたのに!!」
「ポアロの開店した日なんて洒落てるじゃないか。」
降谷さんの手の中で操作されている私の携帯。
「消すからな!」
「…だめ!」
俺様の椅子に座って、脚を組んで見下す降谷さんの写真は私の宝物だったのに!