第139章 Till death do us part.
全然知らない捜査員からもどんどん報告のメールが送られてくるのを、私は開いて降谷さんが持っているパソコンに画面共有で見られるようにしていった。
降谷さんはずっと難しい顔で考え込んでいるようだった。
なるべく内容は見ないようにしていたが、やっぱり目には入ってしまっていた。
『捜一の刑事が拉致された模様。要求は松田刑事に会わせろ。』という至急のメールを急いで降谷さんに共有すると、降谷さんは眉をぐっと寄せた。
「めぐみ。」
「はいっ。」
「風見に電話を繋いでくれ。」
「はい。」
言われた通り風見さんに電話をするともののワンコールで出てくれた。
『はい。』
「降谷さんに繋ぎます。」
受話器に電話押し当て、私は考えた。
ーー…松田刑事?
松田さんという名前の人が二人いないのだとすると、降谷さんの友人の松田さんのことだろうか。
3年前の爆破事件の犯人は目撃者である降谷さんを殺そうとしている。じゃあ、松田さんも?
松田さんがもう殉職したと知らない人?
…でも、ゼロの降谷さんを調べられるくらいの人なのに?
ーー私が考えたところで全くわからないので、私はそうそうに考えることを放棄した。
「あぁ,こちらの情報を開示して構わない。」
『わかりました。』
電話が終わったようなので、電話を切って、降谷さんの顔をチラリと覗いた。
「…まさか、刑事を拉致するとは思わなかったよ。」
「大丈夫?」
「あぁ。千葉という刑事だ。…何故今頃松田をーー…。」
ぶつぶつと呟きながらずっと考えている。
「ーー熱いコーヒーでも買ってこようか?」
「頼めるか?ブラックがいい。…その前にこれから捜一との会議があるはずだ。風見と共有できるようこっちに回していってくれ。」
「はい。」
私は、風見さんのパソコンから送られてくる会議の模様を降谷さんのパソコンに送った。
まだ始まってはないようだが、佐藤刑事たちがぞろぞろと集まっているようだった。
その設定だけ終えると、私は走ってエレベーターに乗り込んだ。
降谷さん…疲れたように見える。こんなことしか出来ないけれど、私にできることをやらなきゃ。