第139章 Till death do us part.
丸いテーブルも安く手に入ったからそれも渡した。
椅子に合うと思ったからだ。
「めぐみは僕をどうしたいんだ。」
ガタガタと椅子の横にテーブルを置いて、降谷さんは呆れた声で言った。
「いつ死ぬかわかんないなら楽しもう。」
「おい。殺すな。縁起でもない。」
「ふふ。」
ビンに高級な水も置いて、ワイングラスも渡した。
「…いつもそんな目で僕を見ていたんだな。」
「うん!よく似合う!ほら足組んで!」
「するわけないだろう。はぁ、何か食べものあるか?」
そう聞かれ私は買い物袋から大量に買い込んだ食料を降谷さんに見せて、好きなものを選んでもらった。
「明日は温かいもの持ってくるね。今日はそれでごめん。」
「充分だ,ありがとう。他の捜査員のまで。」
私は甘いミルクパンを齧りながら、買い物をして出たゴミを片付けていた。
「そういえば…めぐみ?」
「ん?」
「…僕の上司と話をしたんだな。」
「どうして?」
降谷さんはコンビニのおにぎりを手に私を見た。
「さっき『警察を辞める覚悟』って言ってただろう?僕が辞めようとしたのを見たのは上司だけだ。」
「…こっちの世界に帰ってしばらくして、ゼロの上司だと名乗る男性から電話がかかってきたの。」
私はガラス越しに降谷さんの前に座った。
「黒田さんですか?って聞いたら、そうだと言ってた。」
「……。」
「ゼロをよろしくって言われたよ。」
「…まさか。」
降谷さんが、ふっと笑った。
「本当だよ。」
「想像がつかないな。」
「私を迎えに行けないなら警察を辞めるって、警察手帳や手錠を置いて行ったって…。」
「…。」
「ありがとう…。そこまでして来てくれたんだね。」
「別に。辞められないのかわかってたし、僕ほどの人材を上は手放さないのもわかってた。脅しただけだ。」
少し耳を赤くしてふいって視線逸らす降谷さんが愛おしくて触れたくなった。
ガラスに手を触れ、降谷さんに近づいた。
「…早く出て来てね。ぎゅってしたい。触れたいな…。」
「……めぐみ。ここ、監視カメラあるからな。」
「えっ!?」
私はガラスからすぐ手を離し、後退った。
「当たり前だろう。僕の身に何が起こるかわからないんだから。」