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そんなの知らないっ!【DC/降谷中心】R18

第138章 In sickness and in health,


外国にありそうなエレベーターの前に来て、風見さんは立ち止まった。

「ここを降りたら降谷さんがいます。」
「…一人で行けばいいですか?」

「自分は……。」

風見さんは、ぱっと視線を外した。


まさか、本当に降谷さんは話すことができるだけで、動けないんじゃないだろうか。
ベッドで寝たきりだとか…、五体満足じゃないとか…。
風見さんの様子から私はどんどん嫌な想像ばかりしてしまった。


「下に…降りればいいんですね?」
「はい。…どうか降谷さんをよろしくお願いします。」



ガコンと大きな音を立て、エレベーターのドアが閉まった。


ガコガコと、揺れながら意外と速くに降りていくエレベーター。


ガシャン!と音を立て、エレベーターが停まり、ドアが開くと薄暗く広いスペースに出た。

ーー…肌寒い。



目の前には少し灯のついた場所。

ライトに照らされたガラス張りの箱の部屋。





「ーー…降谷さん?」



そのガラス張りの中に、彼がポツンと座っていた。




私が来たことに気が付いたのか、私と目が合い驚いた様子を見て、何か言っているようだった。

口がパクパクと動いているが、こちらには声が届かなかった。




「ーー…よかった。生きてる。」

立ってるし、手も動いてるし、目立った怪我は見受けられない。
ただそれだけで私は涙が出そうだったけれど、ぐっと我慢して、ガラスに近づいた。

なんでこんなところにいるんだろう。




ガラスに手を触れ、何か言っている彼を見つめた。

降谷さんは部屋の中心にある電話を取り、どこかにかけ始めると、私の後ろにある電話が鳴り始めた。

「取ればいい?」

彼を見つめると、降谷さんは何度も頷いた。




ガチャっと電話を取り耳に当てた。



「なんでこんなところに来たんだ!今すぐ帰れ!」

ぐわっ!と怒鳴られ私は数センチ受話器から耳を離した。

「めぐみが来ていい場所じゃない!」
「風見か!ローラか!いつもいつもめぐみを巻き込んで!」


わーーっと怒鳴り続ける降谷さんを私はじっと見つめた。


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