第135章 新しい生活
去っていった梓さんが心配でそちらを見ているとポケットの携帯が震えた。
『私も彼氏とお揃いのコップ買って来るから、めぐみちゃん達は気にせず二人のベッド選んでおいで。』
ご丁寧に最後に真っ赤なハートマークまで付いたメールが梓さんから届いたので、私は苦笑した。
「梓さんからベッドでも選んでこいってメール来た?」
「えっ!?なんでわかっ…!」
「なんとなく。せっかく気を遣ってくれてるし、ベッド見に行こうか。」
「あっ…うぅ…。どんなベッドでもいいよ…。」
二人で寝るベッド選んでこいって言われてるようで何となく恥ずかしくなって消えそうな声になってしまった。
安室さんは終始ご機嫌で、通り際に自分のもの私の家に置くのか、どんどんカゴに商品を入れていった。
ベッドのフレームやマットレス売り場では沢山のベッドが並んでいた。
「あ…あの。」
「ん?」
「ごめんね、寝室2つある部屋、高くて…リビングと寝室は一つずつの部屋になったの。」
どんな時間に来て疲れてきても、一人でゆっくり休めるようにしたかったのだけれど、ポアロの近くになかったのだ。
郊外の方に行けばあるのかもしれないが、ポアロの近くだから意味がある。
「一緒に寝ればいいよ。ありがとう。じゃあ、ベッドは一つだね。」
と、シングルサイズのベッドに腰掛けたりしている安室さんに私はまた近付いて話しかけた。
「…あの。確認だけど…」
「ん?」
「私の部屋にも来るんだよ…ね?」
「うん、そのつもりだけど。だめ?」
「ううん。いつ来てくれてもいいの。じゃあ…おっきいベットにしようかな。」
私は一緒に寝る前提でベッドのサイズを決めることが恥ずかしくて、赤くなった顔を見られないようさっさとダブルサイズのコーナーに向かった。