そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第6章 味を知る
ー爆豪sideー
〝こうやってわたしの蜂蜜の匂いを嗅いだり、舐めたりしても本当に何も感じませんか……?〟
そう言われて、何も感じないわけねェだろ!と言いたい気持ちを飲み込んだ。
コイツは俺が必死に理性を保って耐えてるなんて、微塵も思ってねぇんだろうな。
「……もう寝ます、おやすみなさい」
今にも泣き出しそうな悲しい顔で俺に背を向ける蜜穂。
あークソ、まただ……
蜜穂のこの顔を見ると、どうしても放っておけねェ。
「待てや」
腕を掴み、グイっと振り向かせると案の定蜜穂の目からは涙が零れていた。
「っ……離してくださいっ…!」
「じゃあ何で泣いてンのか教えろ」
「…言いたくないですっ」
「言いたくなくても言え」
「そんなの…めちゃくちゃです……」
「うっせェな。てめェが泣いてると放っとけねェんだよっ…」
めちゃくちゃだろうがなんだろうが、どうしても泣き止ませたかった。
「それは……護衛対象だからですよね?」
「───……」
泣きながら切なげに笑ってそう言う蜜穂を見て、何も言えなくなった。
護衛対象、仕事……。
正直、今はそんなこと忘れちまってた。