そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第6章 味を知る
「行くぞ」
「はい…!」
今日もいつもと同じように会社まで送迎してもらう。
とっても贅沢で、幸せな時間。
……そのはずなのに。
そう思えなくなってしまっている自分が嫌になる。
少しでもわたしのこと女として意識して欲しいよ……。
わたし、どんどん欲張りになってる。
「ダイナマイト…」
「何だ」
「今日帰ったら蜂蜜分泌しようと思うので、また使ってください」
「わぁった」
ダイナマイトは隣を歩くわたしを見るわけでもなく、視線は真っ直ぐ前を見たままで一言だけ返事した。
晴れない気分のまま仕事を終えて、帰りもいつも通りダイナマイトが迎えに来てくれたけど、ほとんど話すことなく帰宅した。
もうダイナマイトに隠す必要もない為、2度目以降はキッチンで個性を発動させている。
トロリと蜂蜜を滲み出していると、ダイナマイトが隣に立って覗き込むように見てきた。
「なっ…何ですか…?」
「自分でも食ってみたらどうだ?」
「わたしはいいです。何か嫌なんですよね……」
「どんな味か気にならねぇんか?」
「気にならなくは、ないですけど…」
ブツブツ言いながら渋っていると、ダイナマイトが指で蜂蜜をすくい取り、わたしの口にその指を引っ付けてきた。
「ンッ…!?あ、甘…っ」
ダイナマイトの不意打ちによって、わたしは初めて自分の蜂蜜を口にした。