そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第6章 味を知る
ー蜜穂sideー
ダイナマイトと初めてのキスをしてから1週間が過ぎた。
あれ以降蝶野くんとは職場で会っても必要最低限の業務的な会話をするくらいで、なるべく関わらないようにと努めている。
ダイナマイトはと言うと、何事も無かったかのように接してくる。
あのキスは本当にダイナマイトにとってはただの仕事だったんだと改めて痛感させられた。
ダイナマイトへの気持ちを自覚してしまった今、その事実はわたしの胸を強く締め付けてくる。
「はぁ……」
「朝から溜め息吐くンじゃねぇよ辛気臭ェ」
洗面所でしゃこしゃこと歯磨きをしながら溜め息を吐くと、ダイナマイトが隣に並んで歯磨きを始めた。
「すいあへん…」
誰のせいで溜め息なんか吐く羽目になってると……!
そう言いたいのは山々だけど、本人に言えるはずもなくて。
本気で好きだなんて言ってしまったら、これまでの関係ですら居られなくなるかもしれない。
寧ろ、任務とは言え好きな人と一緒に暮らせているだけでも奇跡だよね……。
増してやダイナマイトは人気のプロヒーロー。
この状況は、奇跡という言葉でも足りないくらいかもしれない。
足りないかもしれない、けど……。