そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第4章 過保護なヒーロー
「おい、ブザーどこだ?」
「蝶野くんが……」
わたしがそういうなり、ダイナマイトは再び鋭い目付きで蝶野くんを睨み付けた。
「…か、返せばいいんだろっ……」
蝶野くんがブザーを投げると、ダイナマイトはパシッと片手でキャッチした。
そして指示されるまま背中に乗ると、ダイナマイトは窓枠に手を掛けてわたしをおぶったまま振り返った。
「な、なんだよっ…俺は悪くない、蜂屋が変な甘い香りで誘惑するからっ……」
「…二度とコイツに近付くな。ついでに窓の鍵はしっかり掛けといた方がいいんじゃねェかァ?クソ雑魚さんよォ」
挑発するようにそう言い放ち、窓からBOOM!と飛び降りた。
地面に着地したあとも、ダイナマイトはわたしを背中から下ろさずに、無言のまま歩き続ける。
す……すごく気まずい……。
それに急遽駆け付けてくれたからかコスチューム姿だし、そんなダイナマイトにおんぶされているところを道行く人に見られているわけで。
色んな意味で周りからの視線が痛い。
「わたし、自分で歩けます……」
ポツリとそう呟いたものの、ダイナマイトは一向に下ろしてくれない。
「あの、ダイナマイト…?」
「…だから言っただろうが。ちったァ懲りたか?」
静かな声でそう言って、同時におぶっている手に力が入った気がした。
逞しくて温かい背中。
すごく安心する……。