そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第4章 過保護なヒーロー
ブザーを押しても特に音が鳴り響くわけでもなく、本当に押せているのか不安になる。
布越しに何度もボタンを押していると、流石に蝶野くんにも気付かれてしまって、ポケットからブザーを取られてしまった。
「え?何これ」
「か、返してっ…!」
「そんな必死になられると返したくなくなるなぁ〜」
そう言って蝶野くんはニヤリと笑うと、ブザーを自分のポケットに入れてしまった。
せっかくの防犯ブザーが……!
いや、そんなことよりも、仕事で使う為だとしても
ダイナマイトが渡してくれた大切なものなのに……。
そう思ったら、じわりと涙が滲んでくる。
「涙目とかやべぇんだけど。ゾクゾクする」
蝶野くんは興奮気味にそう言うと、また顔を近付けてきた。
「いやっ…、ダイナマイトっ、たすけてぇっ……!」
半分ヤケクソでそう叫ぶと、それとほぼ同時にピシャッ…!と窓が勢いよく開いた。
「……!?」
蝶野くんが驚いた顔で開いた窓の方を見ていて、わたしも同じように視線を向けると、そこには険しい表情で窓枠に足を乗せているダイナマイトの姿があった。