そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第4章 過保護なヒーロー
「……捨てるこたねェよ」
蜜穂の顔を見続けていると、自然と出た言葉だった。
「え…じゃあどうすれば……」
「俺が使ってやる」
そう言ったと同時に、蜜穂の瞳が揺れた。
「でも…ダイナマイトは甘いもの嫌いなんじゃ…」
「うっせぇ!甘ェもん食いてェ気分の時もあンだよ!」
何でこんな意地になってんのか自分でもわかんねぇ。
けど、捨てるって言った時のコイツの顔が……。
自分の個性なんて必要とされてないって思ってるような悲しい表情が、何故か納得いかなくて。
「今日出す分はまだあんのか?」
「はい、あともう少し……」
「じゃあその分俺に寄越せ。ついでに出すとこ見せろ」
そう言って蜜穂の目の前に立った。
「えぇ…、見せるのはちょっと……」
まだ渋る蜜穂に、何故かイラッとした。
「一緒に住んでんだから、これからはコソコソ隠さねぇで俺の前で個性使えバーカ」
「ダイナマイト…。最後のバーカはいらないです」
そう言いながらも、蜜穂の表情は柔らかくなった。
それと同時に俺の身体はじんわり熱くなってきて、全身が熱を帯びていくような感覚に襲われた。
きっとコイツの蜂蜜のせいだ。
俺は事情を知ってるし、仕事だと割り切ってるからなんとか理性が働くが、こんなモン普通の男がこの蜂蜜の香りを嗅いだら───
……なるほどな、こりゃじいさんも心配するわけだ。