そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第4章 過保護なヒーロー
ー爆豪sideー
蜜穂との共同生活が始まって数日が経過した。
寝る直前、リビングから自分の部屋へ行こうとすると「うわぁっ!!」と蜜穂の部屋から叫び声が聞こえた。
「おい、なんかあったんか」
ドア越しに問い掛けると、「だ、大丈夫です!ちょっと倒れただけなので…!」と返事が返ってくる。
……倒れただァ?
それ大丈夫じゃねぇだろ。
勝手にドアを開けて俺の視界に飛び込んだのは、慌てている蜜穂と、床に零れている蜂蜜らしきもの。
甘くて濃い香りが鼻を刺激し、頭が微かにクラクラする。
……これが、個性の最重要事項のアレか?
「わー見られちゃった…。なんか恥ずかしいです」
「蜂蜜……か?」
「わたしの個性なんですけど…、定期的に個性使わないと調子悪くなっちゃうんです。蜂蜜を出す機会ってそんなにないので、定期的にこうやって自分で瓶に詰めてて…」
「…そうだったんか」
その瓶を倒して分泌した蜂蜜が零れたってわけか。
「別に恥ずかしがることじゃねーだろ」
「え……」
「瓶に詰めた分っていつもどうしてんだよ」
「前まではおばあちゃんやおじいちゃんに渡して、料理とかに使ってもらったりしてて……。つい今までの癖で瓶に詰めちゃったんですけど、これからは捨てます」
そう呟いた蜜穂の顔は、俺にはどこか悲しそうに見えた。