そのハチミツ、極甘注意!【ヒロアカ/爆豪勝己/R18】
第3章 大き過ぎるお返し
17時になり、今日も定時で仕事は終了だ。
ビルを出て辺りを見渡しても、まだダイナマイトの姿はなかった。
「時間伝えてたし、終わったらすぐ来るって言ってたのに……」
…でも仕方ないよね。
ヒーローだし、何かトラブルの対応してるのかもしれない。
少しだけ歩いて、近くのベンチに座った。
そう言えば…と思い出して、ポケットに入れてあるブザーを取り出して眺めてみる。
これを押したらダイナマイトがすぐに来てくれるんだ……。
「って何考えてるんだろわたしっ…」
これは緊急用なのに…!
一瞬本当に押してしまおうかな…なんて思ってしまった自分が恥ずかしくなった。
「おいコラ」
「ひゃっ!?」
いきなり頭上から声がして、パッと顔を上げるとキャップを被ってサングラスをかけた男の人が目の前に立っていた。
服装は違うけど、でもこの声は……。
「ダイナマイト…?」
「何でそんなとこ座っとんだ」
「え!?それはまだダイナマイトの姿が見当たらなかったので…」
「あ゙?さっきから居たわクソが!!俺の前通ったクセにスルーしやがって」
「ま、まさかそんな格好だとは思わなくて…!」
「朝はそのまま来ちまったけど、てめェを見送ったあと散々だったんだよ。モブ共に囲まれてなァ。…だから送迎ン時は変装することにした」
ダイナマイトはダルそうに言うと、わたしに背中を向けて歩き出した。