第2章 【Sleeping beuatyと白い天使】
しかし、だ。
そろそろ出て来んだろ、王子…もとい、姫が。
「いかがなさいましたか?」
ほら、来た。
っつか、猟師引っ込み損ねたじゃねぇか!
「白雪姫が死んじゃった~!」
小山が貴久の腹の上に顔を乗せ、迫真の演技でオイオイと泣く。
…むしろ、マジ泣き?
「すんません、毒リンゴ食ったんで。」
ガン見してた手前嘘が吐けず、正直に暴露。
ちょっと驚いて目をパチクリさせる姫。
「そうですか。では、吐き出させましょう。」
そう言った姫は、貴久の口を無理矢理手でこじ開け、指を突っ込む。
モガモガと声にならない声で叫ぶ貴久は大暴れ。
「いけません、毒が回って暴れています!小人さん、猟師さん、両手両足押さえて!」
…何なんだ、この姫は?
かなり天然なのか、それとも真面目に演じているつもりなのか?
そんなオレをよそに、ハイッ!と返事をした小山が両足を手で押さえる。
危険を感じているのか、更に暴れる貴久が、足で小山を蹴り飛ばした。
「うぅ、痛い…。」
蹴飛ばされてしりもちをついた小山が半べそでお腹を擦る。
貴久は、姫の手首を掴むと、力任せに引き離した。
勢い余って倒れ込む姫。
その上に馬乗り状態になった貴久。
…役得じゃねぇか。