第2章 【Sleeping beuatyと白い天使】
(ここからシゲSide)
軽くあしらってみたものの、いくらなんでも殺すのは忍びない。
だってまっすーだぜ?
オレ、何万人のパーナちゃんを敵に回すんだっつうの。
こうなったら、森に隠れさせよう。
「♪森へ~行き~ましょ~、娘~さん。」
「いや、オレ男だし。」
真顔で返事をした、危機感ゼロの貴久。
お前殺されそうになってるって自覚あんの?
「絶対面白い格好の小山がいるから、見に行こうぜ。」
だって、今出てきてないのって小山だけだろ?
あとの配役ったらもう小人しかないじゃん。
苗字が微妙に被りかかってるけど、一番デカイのが小人役だぜ?
ぜってぇ笑えるに決まってる。
「だからイヤなんじゃん。」
貴久がそう言ってニッコリ微笑んだ。
これ、もはや格好も姫にしといて問題なかったんじゃね?
祐也的にも、王女スタイルはアリっしょ?
「だって、小山に出番あげたら面白くないじゃん。」
「いや、そこは出させてよ。」
どこからともなくヒョコッと顔を出した小山。
待て待て。
お前まだ出番待ちだろ?
「勝手に出て来んなよ…。」
貴久がそう言って手でシッシッとあしらった。
何だよぅ~、とブツブツ文句を垂れながら袖に戻る小山。
そもそも、物語上袖ってどこだ?
「小山が面倒臭いから、森行くわ。しょうがねぇな…。」
そう呟いた貴久が、ミニ四駆片手に立ち上がる。
ようやく、物語が進められる…。