第2章 動き出した世界
ごちゃごちゃと女の話は続く。それを壊したのは、呆然としていた彼だった。
ル「もうそろそろいいか?待たされるのは、あまり好きではないのだが。」
ルルーシュは、大げさに肩をすくませ、こちらに声をかけた。ルカは、ビクッと肩を震わせそろそろとルルーシュの方へ顔だけを向けた。
C「さて、もう腹を決めたらどうだ?このままいてもどうにもなるまい?」
ル「自己紹介から始めてもらおうか?」
●「ご、ごめんなさい。ルカといいます。」
ル「ルカか、どこの生まれだ?ブリタニアか?それとも、日本人か?」
●「・・・C.C.、どうすれば・・・?・・・」
C「フェンブリー。」
●「え?」
C「こいつは、ルカ・フェンブリー。私の・・・妹のようなものだ。」
ル「妹・・・?」
突然のC.C.からの紹介に、ルルーシュは驚き、ルカは嬉しそうにC.C.にぴったりとくっついた。C.C.もそれを少し恥ずかしそうに、だが嬉しそうに受け入れていた。
ル(ま、仲の良い姉妹に見えなくもない、か・・・。コーネリアとユーフェミアも同じような感じか?)
ル「で、その妹がここで何している?」
C「私の味方だ。それだけだが?」
ル「お前はまた勝手に・・・。」
●「ご、ごめんなさい・・・」
ルカは、子犬のようにしゅーーーんとしてしまった。
ル(本心なのか、それとも見せかけか。)
C「ルルーシュ。ルカをイジメるな。」
ル「俺はお前に言ったんだぞ!」
●「ごめんなさい・・・あたし、ここにいちゃダメですか・・・?」
ル(っっっ//////////////)
C「ふふっ、ルルーシュ。どうした?顔が赤いぞ?」
ル「そ、そんなことはない!////」
ルカは、ルルーシュの顔を目をうるうるさせながらじーっと見つめる。
ル「・・・わかったよ。俺の負けだ。」
C「ルカのおかげで、珍しいものが見れた。」
C.C.はご機嫌な様子でルカの頭を撫でながらそう言った。