第1章 始まりは出会い。
●(あれ?なんで真っ暗なんだろ・・・?)
まずい。DVDを見ながら寝てしまっていたのだろうか?コンセントを抜かなきゃ。
そう思って体を動かし気づく。
●「ん?痛く、ない・・・?」
動かしたはずなのに、体が痛くないのだ。確認しようとしたが、真っ暗すぎて体が見えない。そう思っていると、自分の周りだけが見えるようになった。体が光っているのだろうか?
まあ、細かいことを気にしてもしょうがない。とりあえず、確認しよう。
うん。やはり、痣などどこにもない。それに、見たことのない服を着ていた。
●「あれ?なんで?え?」
意味が分からない。消えないと言われつづけたのに・・・
C「あぁ。きたか。」
!!!!!!!!!!!!!?
え?!い、今の、い、い、い、いっ。
ルカは後ろからする声を聞いたことがあった。いや、間違えるはずがない。だって彼女は・・・・・
C「どうした?」
ルカが振り向かないため、声の主はもう一度声をかけた。
●「い、いいいいい、いえっ!!!!!」
振り向かずに背筋を伸ばすルカ。
C「驚いているのか?」
クスクスと笑いながら彼女はそう言った。おそるおそる振り向きながらルカは尋ねてみる。
●「C.C.・・・さん、ですよね・・・?」
C「なんだ。私をしっているのか?」
やややややややっや、やっぱりーーーーー!!?どうなってるのよ!どうしたの、あたしぃーーーー!
好きすぎて夢でも見てるの!!!!?脳内暴走やばすぎるーーーーー!
ルカの反応に、C.C.は腕組みをしながら見ていた。
C(ふっ、面白いヤツのようだ。)
C「おい。おまえ、名前は?」
●「え。あ。はい?」
ルカは、自分の恥ずかしさと戦っていたため、聞き逃した。
C「名前だよ、名前。おまえは私の名を知っているではないか。」
●「あ。すいません。あたしは、ルカといいます。」
C「ルカか。いい響きだな。」
●「え・・・。」
C「お前の名前だよ、良い名前をもらったんだな。」
ルカは、にっこりと嬉しそうに笑った。
●「うんっ!ありがとう!!」
C(可愛らしい。まだ、子供じゃないか。)
C.C.は、彼女のよく変わる表情にどこか懐かしいものを感じた。