【R15】キャラメル デェア ディアボロ【ハイキュー夢小説】
第6章 角名倫太郎と飴玉
「仕草全てが可愛過ぎて好き」
甘酸っぱい口内と、ディープキスを堪能した。
(……本当はまだ好きな所沢山あるけれど、取り敢えず条件である五つは言えたな)
残り少ない飴玉を舐め合いながら、角名は彼女の顔を見る。
紅潮した頬と潤んだ瞳で、彼女は角名とのキスを恍惚そうに受け入れていた。
今にも無くなってしまいそうな飴玉を舌を絡ませ合いながら、互いの唾液で溶かしてしまった。
飴玉が無くなったので確認に入らないといけないと、名残惜しいが唇を離した。
つぅっと唾液が糸を引きながら離れ、キスを止めても口の中は甘酸っぱいままだ。
「俺の名前、呼べる?」
角名に尋ねられた彼女は、身体をもじっとさせてから、口の中に溜まっていたらしい唾液をコクン、と飲み込んでから答えを返した。
「倫太郎くん」
本当に少年の言った通りになった。
苗字でしか呼ばれた事がなかったのに、彼女はさも当然の様に名前を読んだのだ。
「……呼び捨てでいいって教えてるでしょ?」
そう告げて彼女にキスをすると、すぐに呼び方を訂正してくれた。
「倫太郎」
恍惚そうな表情で彼女は角名の事しか見ていない。侑の事などすっかり忘れてしまった様である。
「ねぇ、俺の事、どう思ってる?」
尋ねられた彼女は、恥ずかしげもなくすぐに笑顔で答えを返す。
「好き」
数分前まで侑が好きだった筈の彼女が角名に好意を示す。
飴玉一つでまるで角名の事がずっと好きだったかの様に答えたのだ。
「いいね……君の気持ち、もっと教えて」
髪の毛を縛るシュシュを解き、彼女の髪の毛に指を通して髪を堪能している間も、彼女は告げる。
「倫太郎、好き」
「俺の事が?」
「うんっ好きなのっ」
「そうだったんだ」
「うん、一緒にいてくれる倫太郎が大好きなの」
背中に手を回して彼女が抱き着いてくるのだから、角名は優越感に浸っていた。
この可愛いクラスメイトは侑じゃなく、自分の事を好きになっているのだと。
「俺もすっごい好き。健気過ぎる所とか、惚れない訳ないよ」
「倫太郎嬉しいっ」
角名の告白に喜ぶ彼女の姿にムラッときてしまい、ゆっくりと彼女を窓際の壁まで追い詰めて、制服の上からブラジャーのホックを掴むとプチッと外してしまう。
「……あっ」