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【R15】キャラメル デェア ディアボロ【ハイキュー夢小説】

第4章 岩泉一と飴玉


 邪な思いを幼馴染に抱くな、と岩泉は邪心を払う様に首を横に振って追い払おうとした。
 けれど、髪の毛を切っていくと見える彼女の身体を思い出すと、自然と興奮してしまう。

(……俺、首元フェチだったのかよ…………)

 あの綺麗な首筋に舌を這わせてみたい。うなじに口付けて、痕を付けてみたい。
 布団に押し倒して、彼女の身体に……。

「嫌われる事を何しようとしてるんだっ俺はっ !! 」

 自分の想いを口に出して否定する。
 否定して、彼女との関係はバレー教室を通じての幼馴染だと自覚しなければ、危ない。
 彼女はバレーをやっているだけあるので、女子から見たら身長はある方だ。
 岩泉の方が若干高い位で、そんなに身長差もない。

(落ち着け……俺達は幼馴染……俺達はバレーを共にやっているスポーツ好きだ……)

 頭の中で自分に必死に言い聞かせる為に前をちゃんと見ていなかった。

「ぶっ!」

 突如弾力があり、そして何だか柔らかいモノに顔をぶつけてしまった。
 人肌程度の温かさもあると思いながら、目を開くと、そこには誰がどう見ても女性の胸の谷間があった。

「うわぁ !? 」

 真っ赤な顔をしながら、岩泉は大慌てて後ずさった。そして、ぶつかった相手の事を確認する。


 元々高身長だと思われるのだが、また高いヒールを履いている為に、百八十近い長身。
 腰元まである髪の毛は綺麗なウエーブが掛かって、漆黒の髪が映える。
 切れ長の瞳に真っ赤なルージュを付けた唇もまた細く。
 ぱっかり開いたデザインの服の胸の谷間は大胆に魅せているとしか思えない。


 大人の女の魅力を全て持っているかの様な美女であった。
 そっち系の店に務めているか、モデルか何かと思い、岩泉は慌てて頭を下げて謝罪をした。

「すっすみませんっ!考え事していて前を見ていなくて大変失礼な事をしてしまいましたっ!」

 考え事をしていて女性の胸に顔を突っ込んでしまった、など墓場に持っていくしかない羞恥だ。
 焦る岩泉とは対照的に、美女は岩泉の事を上から下まで見てクスッと笑って言った。


「ボウヤ、私に気が付けない位に恋をしちゃってるのね?」


 美女に彼女の事を考えて周りが見えなくなっていた事を当てられてしまい、これ以上ない程に恥ずかしさを感じた。
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