【R15】キャラメル デェア ディアボロ【ハイキュー夢小説】
第4章 岩泉一と飴玉
「そう言えばお前はすぐに俺の及川に告白女子見て笑ってるけど、お前は及川の事好きになったりしねぇのか?一応アイツは顔だけ!は良いからな」
遠回しに彼女の気持ちを尋ねると、彼女は岩泉よ背中をバシバシ叩きながら笑うのだった。
「ないでしょー!あのチャラ男相手に!どの女の子に囲まれてもヘラヘラしてるあの姿見て、コイツ女の子だったら誰でも良いんじゃない?ってしか思わないし」
叩くな叩くな、と彼女の手首を掴むと、岩泉の顔を覗き込む様に顔が近くに来たのでドキッとしてしまう。
「及川も岩泉もケツの青い時からの、子供バレー教室での付き合いじゃん!今更異性として見ろ、とか二人の事知り過ぎて無理無理!」
及川とセットで自分の事も異性として見れないと言われてしまい、胸がズキっと傷んでいると、髪の毛を触りながら彼女が頼み込んできた。
「今月お小遣い余裕ないのっ!髪の毛お願いしてもいいっ?」
別に美容師の才能がある訳じゃなければ資格もないのに、彼女のお財布事情が厳しい時は岩泉が彼女の髪の毛を切っていた。
彼女の髪の毛を切ってばかりいて、ちょっとした腕前持ちになった位である。
「次の月曜日でいいか?男バレ月曜日じゃねぇと休みにならねぇから」
「全然オッケーオッケー!もう岩泉様様だよっ!岩泉いなくなったら本当に困る!」
そう言う彼女に便利屋としていなくなったら困る、のではなく、岩泉個人がいなくなるのに困る、と思って欲しいのはとてもでは無いが言えない。
サッパリとした性格の彼女は本当に付き合うのに変な気遣いはいらないし、互いの事もある程度分かっているので対応も楽。
だからこそ彼女と恋仲になりたいと言う思いは年々積もるばかりだ。
「ったく仕方ねぇな」
岩泉は自分の気持ちを隠すのに必死になりながら、いつもと変わらぬ付き合いを保つのだった。
◆
土曜日。部活を終わらせ、珍道中で食べてから及川は用事があると言う事なので、一人で帰っていた。
(明後日はアイツ俺の部屋に来るんだよな……)
別にそれは今まで数え切れない程合った事である。今回が初めて、と言う訳がない。
でも髪の毛を切っている度に彼女の身体が女の身体へと成長しているのを、間近で見ていた。
角張っていない肩に細い首筋。うなじは綺麗で、胸はふっくらと膨らんでいった。
「〜〜っ!」