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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第36章 呼吸についての記録帳 (漆) 〜師範編〜




捌ノ型・烈火の舞雲(れっかのまいうん)

継子の七瀬が新たに思いついた、炎の呼吸の型。


手順……
玖ノ型・煉獄に繋がる型らしい。

型を出すやり方は煉獄を出す時と殆ど同じ。但し繋ぎの型なので闘気を出す割合は八割に留めるように。それが一番この型は良いような気がする、との事だ。

赤坂氷川神社の任務で対峙した八岐大蛇が分裂した蛇、蛟(みずち)と言う鬼が放った血鬼術「螺旋天上」を見て、七瀬が着想を得た。

型を放つと炎の龍が螺旋状に天高く舞い上がり、そこから対象の相手目掛けて一気に下降し、真っ直ぐと捉えて向かう斬撃。


※先日(六月十六日)俺との二度目の勝負時に、七瀬が使用。


彼女が自分の継子になって一年。
驚くべき成長を遂げており、本当に今後も楽しみである。明日の稽古もまた精進あるのみ!!


———ここまで書いた所で、俺は筆を置いて七瀬の部屋へと向かった。


「今、いいか?」
「はい、大丈夫です」

彼女は俺を快く部屋に招き入れてくれた。



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