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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第35章 心炎八雲、今宵も甘えて混ざりあって ✳︎✳︎



ふふっと口元をゆるめた恋人は俺の背中に両腕を回し、体を密着させて来る。彼女の柔らかな肌が吸い付くように自分の胸や腹にあたると、じわじわと心に浮かぶ思い。

それは、あたたかな気持ちとまだ七瀬が欲しいと言う本能だ。

「良いだろうか?」
「……はい。私も杏寿郎さんとまだ繋がりたいし、気持ちよく…なりたい」

顔を上げた七瀬の双眸に見えたのは、俺を求める甘い欲。
彼女の左頬をゆっくりと包んで撫でると、口元に浮かぶのは愛おしい笑顔。

桃色に色づいた唇が自分を誘う。
ちうと己の唇をあてれば、珍しく口を開ける七瀬だ。

嬉しくなった俺は、舌を遠慮なく差し込み、彼女の口腔内をじっくりと堪能していく。

舌を吸ったり、絡めたりを繰り返すと、既に硬くなった昂りがまた熱くなり、七瀬と繋がりたい。一つになって満たされたい。

体と共に気持ちまでもが上昇を始め、溢れかえった蜜を先端にすりつけ、昂った己の欲を七瀬の中へいれた。

「七瀬、君が大好きだ」
「私も杏寿郎さんが大好きです」

何度も伝えたい、何度だって伝えて貰いたい俺と君だけが紡げる言の葉。


「すまない、朝まで付き合ってくれ」
「……わかり、ました」

今夜も大好きな君とたくさん混ざり合う。
はにかんだ笑顔の七瀬に始まりの合図である口付けを贈り、俺は彼女の柔らかな体を愛撫し始めた。








【煉獄へ
よっ、お疲れ。 今日沢渡が俺と嫁達に相談があるって事でうちに来たぜ。

お前が色恋の指南をしてくれって言った時と同じように、俺ら全員あいつに実践と知識を提供しといた。何かあればまた気軽に来いよ。


追伸…どうだ!? 上手くいっただろ!

宇髄天元】




次の日、宇髄より届いた文だ。
非番もしくは任務の合間をぬって、一度二人で行くとしよう。
彼の好物だと言うフグ刺しを手土産に。





✳︎杏寿郎目線✳︎
〜終わり〜
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