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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第26章 七十ニ時間分の恋慕 ✳︎✳︎




「……と」

彼女の胸から口を離した俺は、咄嗟に恋人の体を右腕で支えた。良かった、間に合った。


「布団を敷いてくる。すまないが待っていてくれ」

「ん、」

七瀬の唇に一つ柔らかい口付けを落とすと、寝具が入っている押し入れを開ける。

確か……これだ。
彼女がいつも使用している敷布団を引っ張りだし、部屋の中央に真っ直ぐ敷く。ちらりと恋人を見る。いかんな、やりすぎたか?呆けているな。


「立てるか?」

「はい……」

布団を敷き終えた俺は七瀬に手を差し出し、握ってくれた彼女をそこから立たせた。すると、目の前の恋人のはだけた着物から、晒されている鎖骨と胸元。

これが俺の中で燻っていた本能を刺激させる……むぅ、これはいかん……。


「その姿はなかなか悪くないな」

「えっ、あっ…やん」


七瀬の前にしゃがみ、寝巻きの裾をそうっと左右に開いてみる。現れるのはスラッと伸びている彼女の両足だ。
両の太ももを上から下に向かって撫でた俺は、愛液をじわっと滲ませている入り口へと顔を寄せる。

湿っている下着を脱がせてみれば、そこからは自分を誘う彼女の欲が光っていた。

ゴクンと喉元が鳴る。


「嬉しいな、こんなになるまで求めてくれるとは」

「あなたに体のどこかを触れて貰うと…いつもこうなるん、です」

「そうか、何よりだ」

「ひゃっ……あァ」


ぴちゃ……と音を響かせながら割れ目を舌で辿ると、ビクッと体を揺らす七瀬だ。気をよくした俺はそこの愛撫を始める。
太ももは両手でしっかりと掴んで固定をしているので、彼女の足が震える事も少なくなった。

とろとろと溢れてくる蜜を取りこぼさないよう、舌と口を使って絡め取っていく。





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