第21章 可愛い君、かわいいあなた ✳︎✳︎

ズン、ズン、と突かれる度に、膣壁が彼の肉棒を締め付ける。
んっ、しっかり足を乗せとかなきゃ落ちる……！！


「七瀬、足を、はっ……固定する、ぞ。君が滑り落ちそうだ……！！ 」

「は、い…！ あ、んん……はあっ！」


良かった。彼が支えてくれるなら、きっと大丈夫……！
左腕で両足が固定され、ほっとしていたのも束の間。何と彼の右手が思わぬ所を掴んでしまう。


「ダメ…、お尻は…ああっ、おかし…く、なる……」

「良いじゃない、か！ そんな君も…ん、はぁ…みた、い……！ 」


パン、パンと私と彼の体が打ちつけ合えば、膣壁の締め付けは再びぎゅっぎゅっときつくなる。
はあ、はあ、と互いの息は荒くなり、体を流れるしずくもじわっと滲む。


「あ、あ、ダメで…やあっ、ん！！」

「はっ、はあ…また…共に、七瀬…！！ 七瀬…！ 」


ぶるん、と杏寿郎さんの体が震えた直後 ——— 彼が白く強い欲を勢いよく放った。





















「……七瀬？ 大事ないか」

「……は、い。何と…か」


さっきと同じように、私が息を切らしている中、彼は腰を優しく撫でてくれている。やっぱり杏寿郎さんに触れてもらうと安心するなあ。


「その、大変言いづらいのだが……」

「えっ？ あ……これって……」


額に手の甲を当て、汗を拭っていると恋人が申し訳なさそうに話しかけて来る。胸の辺りにほんのりとあたたかく、少しねばついた感触もあった。

えっと、これってもしかして杏寿郎さんの…？？
意識した瞬間、顔の表面がカアッと温度を上げてしまう。


「すまん、今すぐ拭き取る……！」

「……はい……」


まさかこんな所に彼の白濁が付着するなんて……どうしよう、恥ずかしすぎて失神する勢いだ。