第21章 可愛い君、かわいいあなた ✳︎✳︎
「二人で、たくさん気持ちよく…なりたいです」
「うむ、無論そのつもりだが? 」
「後……杏寿郎さんに、可愛いって言われるの凄く好きだから…その、あの…これもたくさん言ってほしい、です」
「ああ、それも君に言われずともそのつもりだが? 」
随分と当たり前の事を言ってくる七瀬に、思わず笑みがこぼれてしまう。
照れたように笑った君は、俺に柔らかな口付けを一粒落とし、両腕を自分の首に回して来た。
“この先に進んでも大丈夫 “ 七瀬からの合図だ。
「杏寿郎さん、大好きです」
「ああ、俺も七瀬が大好きだ。君が好きだと言ってくれる度に…俺は君の事が好きになる」
「ふふ、嬉しいで……あっ、やん」
先程と同様に二つの膨らみに掌を這わせて、形をゆっくりと変化させていく。触れる度に鼻から抜けるような声を出す七瀬に「可愛いな」と口付けをしながら、伝える。
しっかりと揉み込んで感触を味わった後は、先端部分の愛撫をたっぷりと施す。
花が開くように熟しているそこは、丸くて固くて随分と甘そうに色づいてもいる。
掌を回したり、親指の腹で擦ったり、口に含んだり、と色々な用途で楽しめる場所だ。
「あっ、あっ、んんっ…きもち、い…」
「たくさん触れるから、君のかわいい声を聞かせてくれ」
「はいっ、あ……んんっ! そこ、すき……」
七瀬の乳房を約二十分かけてじっくりと堪能すると、彼女は一度ならず二度も気をやってしまった。
「七瀬、すまないが今すぐ君の中にはいりたくて堪らない。良いか?」
「あ、は……い」
どこか焦点が定まらないぼんやりした双眸が俺を捉え、ゆっくりと体を起こす。
「私ばかり気持ちよくして貰いましたもんね。ごめんなさい」
「何、謝る事はない。俺がそうしたかったのだからな! 」