第13章 この心にいつも浮かぶのは
すっかり日が高くまで上がった頃、メイドに声を掛けて入浴の準備をして貰った。妻となったカオリの純潔を奪い、止めることなく抱いた事に幸福感を抱く。
「あ~、これは麻薬の様だな。もう、抱きたくて堪らない。」
小さく妻が体を跳ねさせた。そうか、起きていたのか。
「この中に、また私の子種を注いでもいいか?ほら、起きているんだろう?」
シーツを剥いで見れば、身体のあちこちに私が付けた赤い痣が見え思わず息を飲んだ。
プルプルと身体を震わせ、涙目のまま私を見ている妻。
「それとも、先に体を清めてから・・・私に抱かれるのがいいか?」
「お、お風呂に・・・入りたいです。」
「分かった。そうしよう。」
カオリの身体を横抱きのまま抱き上げ、隣りの部屋に運んでいく。昨晩は抱き潰したが故、カオリの足腰は暫くは使い物にならないだろう。
始めは体を強張らせていた妻だったが、温かい湯船に浸かれば体が弛緩していく様だった。
「何処か痛むところはあるか?」
「えっ?あ・・・い、色々と・・・。」
「すまないが、慣れてくれとしか言えない。」
「えっ?」
不安気に私を見上げる妻に、口付けを落とした。細い首筋、豊かな胸元、くびれた腰を撫で・・・私がさっきまで入っていた中に指を入れる。
「る、ルー様・・・。」
「ん?」
「あっ、そ、それは・・・んっ・・・。」
「可愛い声だな。私を煽っているのか?それなら喜んでその誘いに乗ろう。」
甘く喘ぐ妻の中を掻き回せば、身体を震わせイッてしまった。クッタリと私に身を預ける。
「足腰が立たなくとも、私が全てを請け負うから気にしなくていい。」
「ル、ルー様、お、お腹減りませんか?」
「あぁ、そうだな。部屋に用意させてあるから、ベッドで共に食べような?今日はずっとカオリを愛させてくれ。」
真っ青になったが、私は見て見ぬ振りをした。別荘地に来て二日目。愛を育む為だけに引き籠り、足腰を上手く動かせない事を良いことに甘えさせて貰った。
その行為も、五日も過ぎれば慣れて来る訳で・・・いや、半ば無理矢理慣れさせたのは否めない。
「もうっ、ルー様。今日は散策だって、約束だったでしょう?」
「・・・それは・・・。」
ションボリする私の頬に、キスをくれる妻。
「また、夜に可愛がって下さい。」
あ、手綱を握られた?