【R18夢小説】手に入れたモノを護る為に【HQ/影山飛雄】
第5章 第一話 懐妊
そう告げると池ヶ谷は怯えた表情で俺に言ってきたのだ。その言葉に目を見開いてしまう。
「妊娠したら私はもういらないのっ?」
「いお……」
俺にしがみつき、池ヶ谷は必死の様子で言うのだ。
「嫌っ……いらない言わないでっ……赤ちゃん出来ちゃっても飛雄とスるから捨てないでっ」
消え入りそうな声で、泣き声で言われた。
池ヶ谷は今、妊娠した事によって性行為出来ない身体になったから、不要扱いされたと訴えてきた。
そんなつもりは微塵もないが、今までのしてきた事を考えたらそう思われても仕方なかった。
現に俺達は付き合っている訳でないし、子供が出来た今でも恋人ですらないのだから。
「伊織」
「飛雄に……捨てられたくない……」
ぽろぽろと泣く池ヶ谷の頭を撫でてから、何度もキスしてやる。
流れる涙すら愛おしくて、啜りとってやり言う。
「俺は何が遭っても伊織を手放す気は無い」
「でも……」
「シないって言ったのは伊織と子供が大事だからだ。母体のお前に変な事して何か遭ったら嫌なんだ」
告げても泣き止まない池ヶ谷を抱きしめて、正直に言ってやる。池ヶ谷が納得出来るまで何度でも言うつもりで。
「本当はシたい。今すぐにでも伊織の腟内(なか)に挿入(はい)りたい、子宮内射精(なかだし)したいに決まってるだろう。伊織の事、犯したいんだよ、今だって。我慢してるんだ、耐えてるんだ」
「……シて……子宮内射精(なかだし)して飛雄……」
池ヶ谷の要求をグッと堪える。無責任にならない様にしなければならないから。
性欲と理性で勝たなければいけないのは理性だ。もう性欲だけで池ヶ谷に手を出してはいけない。
俺が手を出してこようとしないからか、池ヶ谷がポツリと漏らした。
「…………私ヤるから……他の子とシないで」
俺が他の誰かと性行為する位ならば、妊娠した身体で性行為するから、と。
池ヶ谷は俺の性欲を知っているから他の誰かに発散されたくないと言った。
池ヶ谷にそんな風に見られてしまった事がショックで、怒鳴りつける様に言う。