【R18夢小説】手に入れたモノを護る為に【HQ/影山飛雄】
第9章 第五話 妊婦彼女
日課のランニングの時間だから、目が醒めた。
身体に染み付いた癖は抜けないし、体力作りをしないと気が済まないので出掛けようかと起き上がった。
「…………ん」
俺が起き上がった事で身体に掛かっていた布団がズレて、伊織がもぞっと動いた。
まだ寝ている伊織は静かに寝息を立てている。
いつも通りで全裸で寝ている姿を見る。何時もならば乳房や股を眺めるのだけど、今は自然と腹に視線がいく。
「……俺の子供」
一晩経ってもまだ夢みたいだった。
伊織の腹の中に子供がいる。伊織が妊娠をした。俺との激しい子作りをして、受精卵を作れて無事に癒着をした。
見た目では分からないけれど、伊織は妊婦になっている。
俺の彼女で妊婦に。
するすると腹を撫でていたら感触で目が醒めたらしい。寝起きですぐに覚醒しない伊織はボーッと俺の事を見て、腹が撫でられているのに気が付いた。
「……赤ちゃん」
ふにゃっと笑う姿が愛らし過ぎて、ギュッと抱きしめた。
抱きしめられた伊織は嬉しそうに、俺の背中に手を回して抱きついて言う。
「好き」
朝っぱらから好きと言われ、一瞬にして勃った。
何時もならばすぐに挿入(いれ)るが、それは出来ないので抱きつく伊織を引き剥がして、勃っているのを見せた。
それを見た伊織はそろっと屈みこみ、乳房で挟んでくれた。
朝からパイズリしてくれるらしいので、強めに挟んでもらい思いっ切り顔に吹きかけてやった。
「全部飲め」
「ん……」
顔に付いている精液を口の中に入れて、飲ませて綺麗に拭く。
抜き行為に目が醒めたらしく、伊織は恥ずかしそうにもじもじしていた。
そんな伊織の頭を撫でてやりながら、聞いてみる。
「ランニング行こうと思うけど、伊織はどうする?」
「……一緒いたい」
ぽつりと言うので着替えさせる為に移動する。
俺はランニングウェアなのでさっと着替えを済ませ、伊織はどうしようか、と悩んだ上であれがあったと思い出して着させた。
「これ……」
「デートの時に買ったマタニティウェア」
夏休み中に伊織の下着を買いに行った時に買った、マタニティウェア。
まだ着るのは早いが、伊織を妊婦だと思いたくて着せてしまう。
「伊織に似合うと思ったけど、着せたら似合いすぎてヤバいな」