第9章 ハロウィンの花嫁9
貴方side
目暮「…!こ、これは……松田君!」
松田「?」
現場検証をしていた目暮警部官が、何かを見つけながら陣平さんを呼ぶ。私と研二さんも一緒に行く
松田「何すか?」
目暮「これを見てくれ」
差し出された物を受け取り横から見ると、書かれていたのは
"捜査一課強行犯三係 松田陣平"
という陣平さんの名刺だった
★★
あの後警視庁にお邪魔する私とコナンは、会議室に座りながら陣平さん、研二さん、伊達さんと名刺の事を調べていた
陣平さん自体、捜査一課に異動になってから3年の月日が流れているのだから記憶が曖昧になってる為いつ渡したか覚えてないらしい。
まして燃えて亡くなった外国人男性を見てない
私の証言や子供為の似顔絵を描いても、分からずじまい
佐藤刑事から大量の日報を借りて見てるが、中々絞り込めずにいた
そんな時
松田「………あ」
貴「?どうしたんですか?」
松田「思い出した。この名刺持ってたの、3年前の11月4日~7日だけだわ」
全「!?」
思い出すように話す内容に私達は驚く、かなりの有力情報が出てきた
陣平さん曰く、3年前の11月7日の事件の翌日に爆弾事件で陣平さんの働きが認められ警部補に就任したらしい
その時にこの名刺を渡されたらしい
今持ってる名刺を見せて貰うと、表記は同じだがデザイン少し違ってる
松田「3年前の11月1日から捜一に入って、こっちの名刺を佐藤に渡されたのは11月4日」
私とコナンは3年前の日報を引っ張り出し、11月4日~7日に目を滑らせる
コナン「…4日は一日内勤、5日は護送任務だったから留置場と拘置所の往復で終わり、7日は例の爆破犯の追跡で時間は無い……から」
貴「名刺を渡す日があるのは、ここだけかな」
11月6日。
そのページの日報に書かれているのは強盗犯の逮捕、暴走バスの停止、飛び降り自殺志願者の制止。
貴「…米花町って、ほんと事件ばっかだよね…」
コナン「だな…」
午前中でこの事件の数、つくづくこの街はおかしいよね
苦笑いするしかない私と新一であった