第10章 ハロウィンの花嫁10
貴方side
貴「…あ、でも勤務が終わってから渡したとか…?」
松田「それはねーな。家帰らねーで萩と爆破事件のこと調べてたからな」
萩原「うんうん、警視庁に泊まり込みみたいな?」
……じゃあ、その可能性は低いな
新ためて6日の午後を見る。
殺人事件で逃走した犯人の追跡、確保。
これが午後3時頃に終わって、聴取を終えた後は夕方6時過ぎに佐藤刑事と合流、後に警視庁に帰宅………3時間空いてる…?
貴「あの、この3時間どこでなにやっ…」
バアンッ
高木「大変です!」
いきなりバタバタと会議室に入ってきたのは高木刑事
伊達「高木、どうしたんだ?」
高木「公安警察が、今回の事件の担当になる、と来て…」
全(公安!?)
☆☆
警視庁 外
佐藤「…捜査を中止しろ?」
慌てて駆けつけると、公安刑事の風見さん。
そんな風見さんを睨みつけている佐藤刑事が居た
風見さんは頭部に包帯を巻いていて、ふと零さんやヒロさんに何かないのか不安になった
風見さんは以上だと言わんばかりに捜査一課を後にするが、怒鳴りながら佐藤刑事が抗議する
風見「貴方方にはどうこう言う権利はないです、これは要請ではなく命令ですから。話は以上です」
立ち去ろうとする風見さんの腕を掴む自分、そんな私に驚く風見さん
貴「……あの、怪我大丈夫ですか?それに、零さん達は…」ボソ
風見「…大丈夫ですよ怜花さん、大した怪我ではないので。それに、降谷さん達も大丈夫です」ボソ
微笑しながら答えてくれた風見さんは、そのまま警視庁を出る
松/萩「…」ムス
伊達(…相変わらず分かりやすいくらい表情出るよな、コイツら)苦笑
★★
病院
私はコナンと陣平さんと研二さんの3人で、小五郎さんが搬送された日比谷救急病院に向かった
病室では頭に包帯を巻いて眠る小五郎さんと、少し顔色の悪い蘭が横で付き添っていた。
貴「蘭、小五郎さんの容体は?」
蘭「骨は折れてないみたいなんだけど…頭を強く打ったみたいで。明日、別の病院で詳しく検査するって」
貴「…」