第7章 ハロウィンの花嫁7
貴方side
入口に歩いていくと、向こう側から外国人男性がポケットを探りながら歩いてきた
チラりと見てると、左手に持っていたボロボロのタブレットに目がいく、焦げた跡があった
するとその男性が、ポケットから紙みたいのが落ちる
気づいた私は急いでそれを拾い、外国人男性に声をかける
貴「あのっ、これ落ちましたよ」
男性「…!」
驚いた様子の外国人男性は、メモを受け取る。その際話したのはロシア語だった
…ロシア人、かな?
二、三言、言葉を交わしコナン達の後を追おうした時男性の持ってるタブレットの画面が点き、ロシア語で何かが表示された後警告音のような音が鳴る
ドオンンッッ!!
全「!?」
タブレットがいきなり爆発した。
爆風で、近くで警備をしていた警察官と私が吹き飛ばされる。
貴「!!」
コナン「怜花っ!!」
私はそのまま地面を転がり、車道に出てしまう。
飛ばされたダメージで動けずに居ると、自分に向かって車が向かってくる
貴「っ…」
小五郎「怜花ちゃん!!」
ドンッ
貴「……っ…あ…こ、小五郎…さん」
大型トラックが急ブレーキをかけるが、止まれず私を庇った小五郎さんにぶつかる
小五郎さんの頭から血が流れており、意識を失っていた
コナン「怜花!おっちゃん!!」
焦りながら車道に飛び出しながら、私達のところに走ってきた新一
頭から血を流して、意識の無い様子の小五郎さんを見て、新一は急いで蘭に救急車を呼ぶように伝える。
コナン「…怜花は怪我とかは………怜花…?」
貴「…っ」
小五郎さんが意識がない事で、思い出してしまった。
事故で殉職した、父親の事を…
警察が到着するまでも、体の震えが止まらなかった
★★
警視庁前は報道陣や野次馬で騒然となっていた。
意識の無い小五郎さんは担架に乗せられて、救急車に運ばれる
付き添う蘭を見ながら、救急車のドアが閉まり去っていった。
陣平さんや研二さんは剣幕な表情で心配され、今も隣に座っている。