第4章 ハロウィンの花嫁4
諸伏side
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爆風にて俺は近くの車に軽く背中をぶつける。ゼロの方を見ると受身を取りながらコンクリートの地面を転がっていた
ゼロを確認しながら風見さんを探す
すると風見さんは、螺旋状になっているスロープの端に乗り上げ脚しか見えない。
…気絶している、忙がないと落ちる!!
スロープの向こう側にずり落ちていくぎりぎりに脚を掴んで、なんとか踏ん張って引き上げようとする。
が、脱力している成人男性を引き上げるのはいくら鍛えている俺でも引っ張るのが精一杯
そんな中、近くの地面に転がっていたゼロはぐっと体を起こして加勢に行こうとして背後から近づく気配に振り返る
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貴方side
バアアンッ
チャペルに、1発の銃声が響く
佐藤刑事を守るために前に出ていた高木刑事の左胸から、鮮血が飛び散る
佐藤「高木君…!」
佐藤刑事が言葉にならず、わなわなと震えていると…
目暮「訓練終了ー!」
貴「!?」
目暮刑事の号令がチャペル内に響き渡る。陣平さん達に止められた私含めコナン達や、蘭達が呆気にとられる
高木刑事はひょいと起き上がる
高木「あーあ…この塗料って落ちないんですよねぇ…」
タキシードを見ながら苦笑いをする、、あの赤いの…ペイント…??
私達は訳が分からず目暮警部に聞くと、本番さながらの訓練だということを聞かされる
目暮「実は今度、村中努元警視正が結婚することになってな。結婚式の警備を我々と毛利くんが担当することになったんだ」
目暮警部の言葉に思い出す、確かに咄嗟に前に出ていた小五郎さん
小五郎「村中元警視正は確か、警部殿の同期でしたな?」
コナン「でもどうして、結婚式の警備を捜査一課がやるの?」
萩原「村中さんのところに脅迫状が届いたんだ。現役時代にたくさん犯罪者を逮捕したから、未だに恨んでる人も多いって訳」
貴「…つまり、逆恨みですか?」
松田「ああ。だから警備させてくれって目暮警部が上層部に掛け合ったみてーだぜ。
俺たちは村中さんが逮捕した顔を知ってっから、もしもの時は対処するできるって思ってな」
陣平さんの言葉に、目暮警部は苦笑いする為ある程度察した